ディレクター紹介

粟津 美穂 (あわづ・みほ)

エグゼクティブ・ディレクター

東京生まれ。1978年、渡米。カリフォルニア州立ポリテクニック大学卒業後、時事通信社ロサンゼルス支局の記者となる。その後、雑誌や新聞に、米国の子どもや女性に関する記事を執筆。 90年代初めより、地域のDV被害者のための施設やユース・カウンセリング・プログラムの活動に参加する。1995年、南カリフォルニア大学ソーシャルワーク学科で修士号を取得。ベンチュラ郡・精神保健局、少年院でインターンを経て、カリフォルニア州立精神科病院ソーシャルワーカー。2001年より4年間ベンチュラ郡・児童保護局で十代の里子たちのソーシャルワーカとして働く。2006年から、ワシントン州の児童保護局で、0歳から18歳までの里子たちとともに仕事をして現在に至る。2012年に、米国法人International Foster Care Alliance [IFCA] を設立。現在はワシントン州シアトルに住み、日米間を行き来しながら、日本法人インターナショナル・フォスターケア・アライアンスのエグゼクティブ・ディレクターとして、プログラム作成と団体運営にかかわっている。 父はグラフィック・デザイナーの粟津潔。 著書に『こんな学校あったらいいな ミホのアメリカ学校日記』(ポプラ社・1988年)、『ディープブルー 虐待を受けた子どもたちの成長と困難の記録』(太郎次郎社エディタス・2006年)がある。


白川 美也子 (しらかわ・みやこ)

臨床ディレクター

1964年京都市にて出生。1989年浜松医科大学卒業。1994~95年にフランスに留学し、パリ市の子どものためのデイケアセンターで研修をうける。浜松市内のいくつかの病院を経て、98年に静岡県警被害者対策アドバイザーに就任、成人および児童双方のトラウマ性疾患の治療に従事するようになる。

2000年4月より独立行政法人天竜病院精神科医長として犯罪被害、DV、子ども虐待など対人暴力の被害者の治療に従事し、警察・児童相談所・社会福祉施設との地域連携を経験。そのなかで、トラウマ性疾患の予防や早期介入の必要性に着目し、行政に転じる。2006年に浜松市保健福祉部保健福祉施設設置準備室。2007年春に浜松市精神保健福祉センター所長となる。同年NAPSACのメンバーと共に1週間渡米し、NCTSNのブランチであるボストンのトラウマセンターを視察。臨床研究を学ぶために2008年より上京し、国立精神・神経センター臨床研究基盤研究員としてTF-CBTの均てん化と母親のメンタルヘルスと乳児の自己調節障害の観察および生物学的背景にまつわる研究を開始する。

2009年春10日間の渡米をし、アルゲニー総合病院子どものトラウマティックストレスセンターにて、Judith A Cohen博士とAnthony P Mannarino博士によるTF-CBTのIntroductory Trainingをで受け、その前後にCARES InstituteでEsther Deblinger博士から個人的にトレーニングを受ける。子ども虐待防止センターで多職種による性虐待を受けた施設児童のためのTF-CBTグループを実践。2010年1月より昭和大学精神医学教室特任助教として発達コホートの形成に従事。2011年3月11日に起きた東日本大震災においては、盛岡市の単科精神病院でトラウマ外来を開くと共に、岩手県教育委員会からの招聘で学校教師やスクールカウンセラーと連携し岩手県沿岸部宮古・山田地区の支援に従事する。2011年4月より東京女子医科大学女性生涯健康センター非常勤講師として研究を継続しながら、フリーランスになる。

東京女子医科大学女性生涯健康センター非常勤講師として研究を継続しながら、フリーランスになる。また児童相談所や社会福祉施設での勤務を継続し、地域における子ども虐待やDVによるサバイバーの方への臨床的支援を模索する。この時期にTF-CBTのトレーナーを招く模索をしたことによって、粟津美穂と出会う。2012年4月より横浜カメリアホスピタル勤務。2012年春に任意団体Seeding Hopeを結成、IFCAと共にTF-CBTの国際トレーナーの招致を開始する。

秋にIFCA・Seeding Hopeと共に仙台・東京・和歌山でのMonica Fitzgerald博士によるTF-CBT Introductory Training、2013年6月に同博士によるTF-CBT Advance Trainingを開催。

2013年10月にこころとからだ・光の花クリニックを開業。2014年9月にIFCA単独の招聘で、Monica Fitzgerald博士によるTF-CBT Introductory Trainingを開催し、Co Trainerを務める。同年IFCAメディカルアドヴァイザーに就任、TF-CBTの開発者らや国際トレーナーから指導を受けながら日本におけるTF-CBTの均てん化に取り組んでいる。三児の母。 NPO法人女性の健康と安全のための支援教育センター理事、日本トラウマティックストレス学会理事、EMDR学会理事、日本子どもの虐待防止学会評議員。東京都女性保護施設慈愛寮嘱託医、東京都立川児童相談所嘱託医、東京都恵明学園乳児部嘱託医など。

業績・書籍等出版物

http://researchmap.jp/miyakoshirakawa/


池田 佐知子 (いけだ・さちこ)

モッキンバード・ファミリー・ジャパン 副ディレクター

佐賀県生まれ。保健師、看護師、臨床心理士。西九州大学看護学部准教授。千葉大学看護学部卒。看護学士。福岡大学大学院人文科学研究科臨床心理学専攻修了。臨床心理学修士。国際医療福祉大学医療福祉研究科博士課程単位取得退学。1984年から佐賀県の保健師として、母子保健、感染症予防対策、精神保健、難病対策等の業務に従事。2010年から佐賀県児童相談所で児童福祉司として、児童虐待対応や社会的養護児童対策に従事。2012年から大学教員となる。保健師と児童福祉司の経験から、地域の里親を健康を守る立場の保健師として支援することを研究のテーマとし、福岡市での里親支援のシステム作りに携わっている。里親と子どもたちからいつも教えられパワーをいただき、心から感謝している。