米国のTF-CBT事業パートナー
IFCAは現在まで、米国の組織からの協力を得ながら、日本でのTFーCBT事業を展開してきました。
CARES Institute
https://centers.rowanmedicine.com/cares/index.htmlAllegheny Health Network Center for Traumatic Stress
https://www.ahn.org/services/psychiatry-mental-health/treatments/trauma-children-adolescentsTFーCBTの開発者のひとり、エスター・デブリンジャー博士の2015年9月の来日時に、横浜でアドバンスドTF-CBTトレーニングを行いました。https://www.facebook.com/intlfostercarealliance/posts/894079940640866/
3名の米国専門トレーナーの紹介と、TFーCBT事業のあゆみ
私たちは2012年から現在までに、3人のTF-CBT国際トレーナーが来日し、心理士をはじめとした、およそ400名のプロフェッショナルが、日本の各地でイントロダクトリー・トレーニングを受講しました。また、米国トレーナーは、帰国後も、トレーニング受講者を対象に、進行中のケースに対するオンラインでのコンサルテーションを継続しました。
以下がその、3人の専門トレーナーのプロフィールと日本での実績です。
Monica Fitzgerald モニカ・フィッツジェラルド
モニカ・フィッツジェラルド先生は、コロラド大学の教授で、ケンプ・センターのチャイルド・トラウマ・プログラムのトレーニングのディレクターでもあります。フィッツジェラルド先生は、トラウマフォーカスト認知行動療法の開発者から直接トレーニングを受け、その知識と方法を米国だけなく、世界の各国に広めてきました。フィッツジェラルド先生の研究と臨床のテーマは、被虐待児とそのケアギバーを対象にした、エビデンス・ベースドの治療法を広めるための実践、開発、そして、評価です。
Shannon Dorsey シャノン・ダーシー
シャノン・ダーシー先生は、ワシントン大学心理学科の准教授です。ダーシー先生の研究は、エビデンスに基づいた子どもと青少年のための治療法と、その国内外での普及と実践です。効果と実施の両方を検証するためのTF-CBT(トラウマ・フォーカスト認知行動療法)に焦点に当てた研究が多く、その研究内容は、フォスターケア(社会的養護)などの特定の人たちへのこの治療法の適用、およびTFーCBTをはじめとする様々なエビデンスに基づいた治療法実施にあたっての トレーニングと指導法に着目しています。
David Hong デイビッド・ホング
デイビッド・ホング先生は、認定臨床心理学者として過去17年間にわたり、地域の子どもたちと家族のメンタルヘルスサービスを提供してきました。現在は、ミネソタ州ミネアポリスのワッシュバーン・トレーニング研究所の教員として、臨床心理士のトラウマフォーカスト認知行動療法の指導にあたっています。デイビッドはバイリンガル(英語とスペイン語)の能力を生かして、個人開業の場では移民や避難民の治療にあたっています。
当事者ユースと専門職のコラボレーション
日米のIFCAユースメンバーは、社会的養護を経験した「社会的養護の専門家」として、現在までさまざまな場所でスピーチを行なってきました。長年にわたる登壇活動の中でも、かれらが特に誇りに感じていることは、日米のメンタルヘルスの専門職の人たちと肩をならべて、講演をしたことです。
IFCAのユースメンバーは、現在までに多くの国際的な学術大会で、社会的養護の下で育つ子ども・若者たちをとりまくメンタルヘルス・サービスの状況などを、当事者としての洞察と経験をもとに、語ってきました。