インターナショナル・フォスターケア・アライアンス

最良のトラウマ治療が日本で広がりはじめました

  IFCAのプロフェッショナル・プロジェクトでは、トラウマ治療の専門家を日本に招聘し最良の治療法を広めることで、虐待などのトラウマに苦しむ子どもたちを支援しています。 モニカ・フィッツジェラルド博士がトラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)のトレーナーとして年に一度来日し、日本の臨床心理士・児童精神科医などセラピストの方々に指導と助言をおこなっています。 2012年には、仙台・和歌山・東京の3都市でそれぞれ3日間のワークショップを実施。120名の日本の専門家が学ぶことができました。 2013年の来日では、継続研修とコンサルテーションをおこない、実際の治療の現場からの手ごたえを感じることができました。 2014年もモニカ博士の来日を予定しています。これまでに続けてきてくださったオンラインの指導も継続する予定です。   ここでは、TF-CBTを学び日本でトラウマ治療にあたる専門家たちからのメッセージを掲載します。 *** 「本来の力を奪われた子どもたちが、将来に向かって生きる力を再び持てるようなツール。モニカ先生の講義を受ける前、正直言って私は路頭に迷っていました。深刻なPTSDの症状を抱えた子どもを連れて、藁をもつかむような思いで私の診療所に来る保護者に対応する術がなく、ほとほと困っていました。 でもこれからは、TF-CBTに確実な9ステップ治療法をつかって、私だけでなく日本のたくさんの臨床心理士が、大切なクライアントとしっかり向き合うことができる、と思います。」   「日常的に虐待を受けた子供たちと関わっていますが、TF-CBTが広まることで多くの子供たちの未来が変わるのではないかと思います。ワークショップを受ける機会を与えていただき心から感謝申し上げます。」   「性虐待の子どもへの確かな手ごたえのある治療法を学ぶことができ、感謝しています。ありがとうございました。」   「申し訳ないことに、まだ十分には活用できておりません。現在、そういう現場にいないこともあります。ただ、自分の相談室には、いじめ故に不登校になったお子さんの母子や、発達障害児をもつ母親が育児相談に何件か見えています。そうしたときに間違った対応をすることがないようにけん命に学んでいます。(略)毎月訪れている被災地での子どものトラウマ支援には、今後、心して活用していきたいと思っています。」 ***   このプロジェクトは、クラウドファンディングサイトJustGivingJapanにてオンライン寄付を募っています。ぜひ皆様からのご支援を宜しくお願いいたします。

アメリカで開発された最良のトラウマ治療法を、日本の子どもたちに届けるプロジェクト

  IFCAは今後も優秀なトレーナーを日本に招聘し、日本の専門家たちが日本のクライアントに最良の治療を届けるための活動に取り組んでいきます。