2015年3月の来日プロジェクトは、多くの成果とともに終了しました。
2015年3月、在米理事や顧問が米国ユース3名と来日しました。
22日には、静岡県富士市で「ふじ虹の会」との共同企画がありました。IFCAの日米メンバーが、日本で終日セミナーを行ったのはこれが初めての試みでした。アメリカの児童福祉の政策の移り変わりと現在の実践や、子ども家庭的な環境で育てるためのコミュニティづくり、そして、ユースアドボカシーの歴史や、ユースと大人のパートナーシップについて、4時間半にわたるセミナーをしたあと、IFCA 日米ユースと富士市の当事者ユースによるパネルディスカッションの時間をもうけ、会場いっぱいの観客の皆さんとの活発な質疑応答を実現しました。「ふじ虹の会」の皆さんと地域の当事者ユース方たちとは、これからもオンライン会議をとおして継続した協働を行って行きます。
25日には、IFCA米国本部顧問のジア・マッケンジーによるセミナーが日本財団ビルで開催されました。「困難を抱える里親家庭へのアプローチ」と題して、アメリカの事例を取り入れながら、里親開拓と、教育、そして支援の方法について、講義しました。講義内容で、受講者の方々が興味を持たれたのは、目標の定まった里親リクルートの方法(ターゲテッド・リクルートメント)や、地域ぐるみの里親支援の方法(ファミリー・トゥー・ファミリー)についてでした。
28日には、福岡市で、「SOS子どもの村Japan 」主催のイベントの午前の部に、IFCA 日米ユースたち5名が登壇しました。この「九州フォーラム」では、九州全土と本州からたくさんの方々が参加しているなか、ユースたちが自らの声(ユース・ボイス)を児童福祉の変革に役立ててゆく方法、そしてユースと大人の意味深い関係の築き方について語ることができました。パネル・ディスカッションのあとは、観客の皆さんとのランチタイム交流会の場もあり、ユースたちにとっても大切な時間になりました。
IFCAが設立2年半という短い期間に多くのことができたのは、多くの方たち、団体との連携が私たちにエネルギーを運んで来たからだと感じています。
3月の来日で得た日本の皆さんとの重要な繋がりを、これからも大切にしてゆきたいと感じています。 そして、今年始まったばかりのIFCAのセミナーシリーズ。これからのいっそうの充実と発展に力を注いで行きたいと思います。
(粟津美穂)