インターナショナル・フォスターケア・アライアンス

『IFCA 日米ユースサミット2025』のご案内

今年のユースサミットは、3月7日(金)と3月8日(土)です

4部に分けて開催します!

 1部◉3月7日(金) 午後6時から サミット前夜祭 松本俊彦先生の講演とIFCAユースたちとの対話(オンライン開催)

 2部◉3月8日(土) 午前10時から 来日中のふたりのアメリカユーススピーカーによるワークショップ(日本財団ビル現地参加)

 3部◉3月8日(土) 午後1時から 第7回日米ユースサミット(日本財団ビル現地参加)

 4部◉3月8日(土) 午後5時から アーティストが新しいレジリエンス壁画を披露します (日本財団ビルで交流会)



 

1部《 日米ユースサミット前夜祭 》
「松本俊彦先生に聞く! 生きるための依存と、社会的養護を経験した若者」
日時:3月7日(金)午後6時から8時まで
参加方法: Zoomでのオンライン参加
参加料:
  • Zoom でのライブ参加 2,000円(1時間の講演+ユースたちとの対話)
  • *オンデマンド配信の視聴 2,000円(*1時間の講演のみ)
  • 経済的な支援が必要な方 (上記のいずれの参加方法でも) 1,000円
  • 当事者ユースは無料
イベントの対象者:社会的養護を経験した若者たち、そのサポーター、社会的養護に関心のある人たちなど、ご興味のある方ならどなたでも

 

講演の内容:

· 家庭での不適切養育や保護後の社会的養護についての関わりやこれまでの臨床、考えてきたことを通じて、生き延びるための「依存」や、日常生活の中の「良い」「依存」や、そうせざるを得ない状況についてお話いただきます

· 講演を通して、社会的養護を経験した若者たちが、自分の人生をより生きやすくなるための知識が得られます

· また、社会的養護と松本先生の臨床のつながりについて知ることができるエピソードトークなどをお願いしています

· 松本先生のご講義のあとに、IFCAユースたちとの対話があり、質疑応答の時間ももうけます

 

松本俊彦先生のご紹介

1967年生まれ。精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。1993年佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部、同研究所自殺予防総合対策センターなどを経て、2015年より現職。著書に『自傷行為の理解と援助』(日本評論社 2009)『自分を傷つけずにはいられない』(講談社 2015)『もしも「死にたい」と言われたら』(中外医学社 2015)『薬物依存症』(ちくま新書 2018)『誰がために医師はいる』(みすず書房 2021、第70回日本エッセイスト・クラブ賞受賞)他多数。訳書にターナー『自傷からの回復』(監修 みすず書房 2009)カンツィアン他『人はなぜ依存症になるのか』(星和書店 2013)フィッシャー『依存症と人類』(監訳 みすず書房 2023)他多数。

申し込みフォームURLとQRコード: https://ifcayouthzenyasai.peatix.com

 

 

 




2部 <ワークショップ & 日 米ユースサミット ユースアドボカシーと連携>


日時:3月8日(土)

会場: 日本財団ビル  [東京都港区赤坂1丁目2番2号]  https://www.nippon-foundation.or.jp/who/access

 

[午前] 

ふたりの米国スピーカーによるワークショップ

午前 9時30分開場  10時から午後12時まで

参加費:一般 4,000円  賛助会員 3,000円 

 

[午後]

日米ユースサミット

午後 12時45分開場  1時から4時30分まで 

参加費:一般 3,000円  賛助会員 2,000円 

[午前・午後とも当事者ユースは参加費無料です]

定員100名

 【プログラム】

第1部 米国スピーカーによるワークショップ

◉ベロニカ・クラプニックさん

       ご自身のストーリーとウェルビーイング、belonging (帰属)について ~ 日米ユースと参加者ともに考える

◉レイダ・ガルシア・グリーンウォルトさん   

  日常生活における倫理的ジレンマと道徳的傷害(Moral Injury)

『道徳的傷害』とは何かを理解するために、社会的養護の当事者ユースが実際に直面する可能性のある日常の課題を『倫理的意思決定』の方法を使って解決するグループエクササイズを行います

 

第2部 日米ユースサミット by IFCA日本チーム米国スピーカー

      • 2024年10月に渡米したIFCAユースチームが初めての正式な報告を行います。コロラド州での10日間の視察旅行から学んだこと、体験したことを5人のユースが発表します

    Suzu(東京)・Yuki(東京)・牧村祐志(東京)・矢部詩紋(関西)・佐藤ほのか(札幌)

      • 米国の当事者スピーカーによる基調講演   (逐次通訳あり)
        • ベロニカ・クラプニック   (ニューメキシコ州)自分の経験を政策に反映した事例を中心にお話します
        • レイダ・ガルシア・グリーンウォルト (イリノイ州) 社会的養護の当事者の権利と尊厳について語ります
      • IFCAの地域チームを代表して、日本チームの新規ユースメンバー数名と米国ユースが、「社会的養護の経験の中で守られた権利・守られなかった権利」をテーマに、パネルディスカッションを行います。

 

【米国スピーカーのご紹介】

ホピ族の部族員であり、へメズ・プエブロとディネ族の血統を持つ ベロニカ・クラプニックは、地域、州、国、そしてまもなく国際的な児童福祉コミュニティにおける児童福祉ユースおよび部族アドボケイトです。現在、ニューメキシコ州のゲイル・チェイシー下院議員のリーダーシップ分析官、またCASA Firstの取締役副社長を務めています。ベロニカは、ニューメキシコ州全域で、経験に基づく専門家中心のリソース、政策、立法、研修の開発と実施に尽力しており、また、全国の若者たちに直接ピアサポートとメンタリングを提供しています。ベロニカは、部族の子どもと家族の保護の拡大と強化、連邦インディアン児童福祉法の保護、そして全国的な社会的養護の必要性の安全な削減に向けた取り組みが評価され、2024年度ケーシー・チルドレン・アラムナイ優秀賞を受賞しました。ベロニカは、児童福祉制度に直接影響を受ける人々、特に部族社会の人々のロールモデル、そして支援的なメンターとなり、熱心に声を上げる存在となることを目指しています。

レイダ・ガルシア-グリーンウォルト は、イリノイ州エバンストンのユース・アドボカシー・モラン・センターで、犯罪歴救済弁護士として活躍しています。法律、ソーシャルワーク、研究の分野で豊富な経験を持ち、子どもの権利と社会正義の熱心なアドボケイトでもあります。レイダは、シカゴのロヨラ大学ロースクールで法務博士号およびシビタス・チャイルド・ロー・フェローを取得し、さらにイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校でリーダーシップと社会変革を専門とする社会福祉学修士号を取得した法律の専門知識と深い思いやりを兼ね備えた弁護士です。 彼女のキャリアは、家族法や少年法の対象となる子どもたちなど、社会的弱者の生活改善への献身的取り組みで形作られてきました。最近では、児童福祉の文脈における「モラル・ インジュリー(道徳的傷害)」と、社会的養護下の若者が法的擁護を求める権利についての研究を発表しました。


▶︎参加申し込みフォーム URLとQRコード: https://ifcayouth2025.peatix.com




 
 

鷲尾友公(アーティスト)↑   壁画第一弾「ダンシン・イン・ザ・ムーンライト」ワシントン大学ソーシャルワーク学科ビル内に展示中 ↑

4部◉3月8日 午後5時から アーティストの鷲尾友公さんが、が新しいレジリエンス壁画を披露します 

    サミットの後、日本財団ビルで、アーティストとユースと共に交流会を行います (参加無料)是非、ご参加ください

 アーティストの鷲尾友公さんは名古屋市内のご自分のアトリエで3月8日のサミットに合わせて壁画第2弾を完成させ、東京に来ます。完成した壁画を会場内に一時的に展示し披露します。

この『レジリエンス壁画プロジェクト』は、社会的養護の当事者の書いた自身のストーリーを大きな絵にする、というIFCAと鷲尾さんのコラボレーションとして、2023年に開始しました。
その年の夏、渡米したIFCAの日本ユース4名のレジリエンスのストーリーを土台にして、鷲尾さんが2週間余をシアトルでついやして縦2メートル、横5メートルの壁画をデザイン・制作しました。https://www.instagram.com/p/CvrEIcduX9b/?img_index=1

壁画第2弾は、今回のユースサミットに合わせて来日するベロニカさんとレイダさんの書いた「困難を乗り越えたレジリエンスのストーリー」をもとに、鷲尾さんが壁画を創る試みです。
米国のユースおふたりのストーリーがとても力強く、絵ができるのを心待ちにしています。


鷲尾友公(わしおともゆき)略歴 

愛知県生まれ。同地在住。 独学で絵画を学び、人物や事象など享受した事柄と関わり合いながら、イラストやデザイン、映像など多岐に渡る制作活動を展開し、人間の自由な行為として表現する。美術館や海外でも発表されたオリジナルモチーフの手君は運気アップのアイテムの一つ。主な展覧会に「鷲尾友公のWILD THINGS (アートラボあいち長者町,2016)、『粟津潔、マクリヒロゲル 1「美術が野を走る:粟津潔とパフォーマンス」』(金沢21世紀美術館,2014)「あいちトリエンナーレ2019情の時代」などがある。

https://www.instagram.com/washiotomoyuki/