全国の里親に トラウマインフォームドケア [TIC] 研修を 届けるプロジェクト
みなさんにグッドニュースです!
このプロジェクトの効果研究への参加は終了しました。アンケートに答えていない方でも、動画(1時間×2)をみてくだされば、ワークショップに参加できます。共通体験を作ってきてもらえたらなと思っています。
第1回のアンケートに参加してくださった方は、3月1日までに、第2回のアンケートに答えてください。

写真と動画の説明
みなさんが視聴する動画の中をちょっと覗いてみましょう。以下は、動画の中にある小さな動画のURLです。里子さんともみてもらえるように、IFCAと研究者とその家族、当事者、トラウマインフォームドケアの専門家が一緒になって作りました。
1:イントロダクション(こころの森の物語)https://youtu.be/_UwkCgncTFs
2:3Fの紹介(こころの森の物語) https://youtu.be/MDGpLm3aNc4
3:ある嵐の日(こころの森の物語) https://youtu.be/Z6pMy7ATbKA
4:太郎と花子の反応の異なり(こころの森の物語) https://youtu.be/bkuspG7JBIc
5:鉛筆がおれたときの反応(こころの森の物語) https://youtu.be/vI6gPXE_f3I
6:リラクセーション技法(こころの森の物語) https://youtu.be/KdveWDtEddc
ワークショップには、動物たち(オオカミのファイトさん、ヤギのフライトさん、ハリネズミのフリーズさんと、リスさんたち)も参加します。
参加について
IFCAはこのワークショップを構築するにあたり、白川先生が過去数年間、モッキンバード・ファミリーの里親さんたちを対象に行ってきたレッスンや、里親同士の繋がりを大切にした米国の他のモデルからの学びを土台にしました。
ワークショップの内容
トップダウンの教えるタイプのワークショップではなくて、新たな動画(米国の里親問題を子どもの視点で捉えた「Removed」)を見たり、Thinking Together(共同思考法)という方法を使う参加型(ただ聞いているだけでも大丈夫です!)の学びになります。お話をする方も、聞いている方も、学びになります。一緒に考え、つながりを作る体験となればと思います。ぜひ、お誘いしあってお申し込みください。また関係者の方や、里親さんと里子さんの問題に関心をもってくださっているステークホルダー:周辺専門職の方たちも、ステークホルダー会議だけでなく、里親向けのワークショップから参加できます。よろしくお願いいたします。
◎ 参加にはふたつのステップがあります
1) まず、白川先生が制作した1時間の動画を2本視聴します
動画①は里親の視点で、②は里親・里子双方の視点で、TICの原則に則って里子特有のトラウマとその影響の特徴、家庭養育のなかでの回復可能性と対処法を伝えるものです。
2) 白川先生が地域で実践的な『ワークショップ』と『*ステークホルダー会議』を行います
(2026年3月のワークショップ開催地は以下に記載)
- 里親対象の『ワークショップ』は、全体で4時間の構成です
- 夕刻からの2時間は、専門職対象の『*ステークホルダー会議』を行います
** 以下はお申し込み方法です **
▶︎里親のためのワークショップ
(対面またはオンライン)
(参加無料 午前10時から午後3時まで 約4時間 )
ワークショップの内容は、
- 動画についての振り返りと、その後の養育について
- 質疑応答とディスカッション
- ロールプレイなどの実践
- このプロジェクトの今後、などです
IFCA主催のTIC ワークショップ以下の全国5都市で開催予定です
- 3月2日(月)東京(渋谷区・児童養護施設 若草寮)参加申し込み締め切り2月27日
- 3月6日(金)沖縄県 (那覇市・沖縄総合福祉センター)参加申し込み締め切り3月2日
- 3月9日(月)札幌市(麦の子会)参加申し込み締め切り3月5日
- 3月16日(月)福岡市 (ふくふくプラザ)参加申し込み締め切り3月12日
- 3月23日(月)栃木県(県北児童相談所)参加申し込み締め切り3月19日
⇨ 参加ご希望の里親および養親の方は以下のフォームからお申し込みください
https://forms.gle/PZS1uh3iPoAcCMYW9
参加申し込みフォームを送信すると、2日以内に動画アクセスのためのリンクがメールで送られてきます。
▶︎*ステークホルダーのための会議
(会場参加のみ オンライン参加はありません)
(参加無料 午後3時30分 もしくは4時から 約2時間)
(ステークホルダーの方たちは、午前から始まるワークショップにも現地参加ができます)
会議の内容は
- 里親がトラウマについて知り養育にのぞむことの重要さについて
- 地域にトラウマインフォームドな社会的養護の環境を構築するには
- 動画についての振り返りと質疑応答
- フリーディスカッション、などです
⇨ 参加ご希望のステークホルダーの方は以下のフォームからお申し込みください:
https://forms.gle/PordtvvZyYL9PopR6
参加申し込みフォームを送信すると、2日以内に動画アクセスのためのリンクがメールで送られてきます。
*ステークホルダーとはこの場合、社会的養護の運営・推進にかかわっているすべての専門職を意味します。児童相談所やフォスタリング機関および養護施設やNPO団体の職員、里親支援専門相談員、臨床心理士など、トラウマインフォームドケアの環境を職場と地域全体に根付かせる役目があるすべての人たちのことです。

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講師紹介:白川美也子 ( 精神科医・臨床心理士・公認心理師)
浜松医科大大学医学部卒業後、独立行政法人国立病院機構天竜病院医長、浜松市精神保健福祉センター所長、国立精神神経医療研究センター臨床研究基盤研究員、昭和大学特任助教などを経て2013年よりこころとからだ・光の花クリニック院長。
著書として「赤ずきんとオオカミのトラウマ•ケアー自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本」「トラウマのことがよくわかる本」「子どものトラウマがよくわかる本」(講談社)など。
子どもの家族の特質や状況などの本質を踏まえた具体的で豊かなアドバイスと温かなお人柄でコンサルティーを魅了している素晴らしい先生です。
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いくつものハードルを超えて
IFCA臨床ディレクター 白川美也子
私はストレス・トラウマ性疾患の専門医として臨床に携わる傍ら、長年、乳児院や児童養護施設の嘱託医として、子どもたちのケアや養育者支援に関わってきました。その中で確信したのは、「新しい社会的養育ビジョン」を実現するには、里親支援の充実が喫緊の課題であるということです。
実際に多くの里親と出会い、お話を伺う中で、彼らが置かれている環境の厳しさを痛感してきました。特に、里子の多くは発達期のトラウマによって、情動や衝動の自己調整に課題を抱えており、通常の育児とは異なる、より繊細で専門的な対応が求められます。こうした中、IFCAと出会い、IFCAのモッキンバードファミリーモデルに参加する里父母たちに対し、3年間にわたり月1回のコンサルテーションを継続する中で多くの学びと気づきを得ました。私たち専門職が、里父母の現場の知恵から学びながら、専門性によって支援を行うという「協働の姿勢」が大切だと感じています。
そもそも乳児院で養育されている子どもたちの多くは、胎児期からすでに母体環境や関係性に困難を抱え、出生直後からの分離という早期外傷体験を経験しています。また、施設での不調を経て里親のもとに来る子どもたちは、愛着課題がより活性化されることも少なくありません。したがって、里親による養育には、実践的なトラウマレスポンシブケアが不可欠であり、たとえばポリヴェーガル理論に基づく神経系への理解や、発達性トラウマ・愛着トラウマへの包括的視点といった、よりアドバンストなアプローチが極めて重要です。
さらに、施設から家庭に移った子どものPTSDや解離症状は、「通常の家庭」にある思いがけない要素―たとえば父親の存在、施設にはないお風呂の構造、ネグレクトされていた時に与えられていた食べ物の形・匂いなど―によってトリガーされることがあります。こうした反応が、関係性の不調や里親の養育の問題と誤解されるケースに、私は何度も立ち会ってきました。これらのトラウマ反応について、児童相談所の職員や支援者が十分に理解していない場合、子どもと里親の関係が断たれ、再度の分離を引き起こすことになります。その結果、子どもはさらなる喪失を、里親は深い無力感と挫折を抱えることになりかねません。
こうした複雑な背景にある課題に対しては、個別の臨床的支援と、研修や制度整備を含む組織的な取り組みの両輪が不可欠です。私たちIFCA(International Foster Care Alliance)は、現場の声と経験に根ざしながら、世界ですでに効果が示されているエビデンスに基づくアプローチも参照しつつ、すべての里父母さんが安心して子どもを育てられる社会の基盤づくりに挑戦していきます。
研究責任者:西大輔 東京大学大学院医学系研究科教授
研究担当者: 片瀬華穂(かたせかほ) 東京大学大学院医学系研究科 精神看護学分野修士課程
mail: satooya.2025.2026@gmail.com
研究課題名:
里親に対するトラウマインフォームドケア研修の効果検証
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IFCA 全国の里親にトラウマインフォームドケア(TIC)研修を届けるプロジェクト
専用ウェブサイトページ:https://ifcajapan.org/news/all/1744/
IFCA 臨床ディレクター・精神科医 白川美也子
IFCA エグゼクティブ・ディレクター 粟津美穂
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